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オリンピック期間中、独り言ばかり書いていて、コメントいただいても返事の時間が無いため、コメント欄を閉じています。
以前もここで何度か書きましたが、アメリカでは(いやAlbuquerqueだけなのか?)、オリンピックを積極的にテレビで見せてくれないのです。 NBCが独占放送権を持ってるんだけど、全国放送のチャンネルでは、ほぼ毎日午後2時から4時の2時間と、午後7時から10時半の3時間半と、11時から1時の2時間にその日の競技を見せてくれますが・・・ 国民が興味ありそうな種目だけで、しかも名が知れてる選手の分だけしか見せてくれないので、全部見るなんて事が出来ない。 まして生放送なんて無理。 昨日のアイスダンスでは、日本のペアを見るのを楽しみにしていたのに、まったく姿を見なかったわ。 NBC系列でケーブルテレビの方では、本来あまり人気がないカーリングとかを生中継で見せてくれたりするけれど、全国放送の時間とかぶさったりしてる。 1つの局しか録画できないから、2つで見せられても困るんだ・・・
私が仕事に出るのが午前6時ごろで、帰宅が4時半ごろ。 帰宅したら7時のプライムタイムまで、すぐにカーリング観戦を始める。 日中のスポーツは一応録画はしているが、録画を見る時間が無いまま、夜の放送を見終わって、また明日が来る。 こういう時に仕事してなかったらなぁ~と思うけど、仕方ないよな。 そんなわけで、この2週間は私がテレビを独占している。 我が家にはテレビが2台あるが、寝室にある1台は、ビデオやDVDの再生専門で、テレビ放送を見ることは出来ない。 なぜなら、そのテレビはデジタルではないため、去年の6月以降デジタル放送一本になって以来、テレビがつかえなくなってしまった。 コンバーターを買うか、デジタルテレビを買うかすれば良いんだけれど、テレビを見ることがあまり無いと言う理由で、今までそのまま放置してきてちょっと後悔してる。
この2週間、Steveは災難にあう。 好きなUNMのバスケットボールの試合があっても、当然私がテレビを独占しているので見られない。 仕方なく、寝室にこもって、ラジオ放送を聴いている。 今日の午後にも試合があり、それは地元であったので、シーズンチケット4席分を持つ義姉にチケットをもらって生試合を見に行ってた。 よかったねぇ~ お金持ちのお姉さんが居て。
男子フィギュアスケートの揉め事
なにやら、銀メダルをとったロシアのプルシェンコが、『自分が金メダルにもっともふさわしい』と文句たらたら、どこからのインタビューにもそう答え、彼のコーチはオリンピック協会に不満を訴え、ロシア国民は怒り狂い、プーチンは声明文を出し、プルシェンコの奥さんは、顔を涙でずるずるにしながら、テレビに訴えているシーンを眼にした。 プルシェンコいわく、『4回転ジャンプを飛んだ者が、金メダルを獲るべきだ』と。 『4回転ジャンプ無しでは金メダルにふさわしくない』と。 そう、アメリカ人選手のライサチェックは、4回転ジャンプ無しで金メダルを獲得した。 それがどうも不満でたまらないらしい。 演技が終わったときに、自分が金メダルをとったと確信していたとインタビューに答えている。
確かにジャンプは4回転を成功させた。 だけど全体的にはどうだったのか、自分の演技を総体的な視点から彼は理解しているのだろうか? 彼のショートプログラムは完璧に近かった。 でもロングプログラムはそう簡単にはいかなかった。 転んだわけではないが、4回転ジャンプを含むほとんどのジャンプの着地が不安定な物ばかりだった。 ステップ・シークエンス(フットワーク)も、両腕の動きばかりが大げさで、つまり足、ブレードの切り替えがついていってなかった。 4回転ジャンプを飛ばなかったアメリカのライサチェックは、全てのジャンプの着地は完璧で、フットワークもすばらしかった(高橋大輔の方がフットワークは上だとは思う)。
ライサチェックは今までも4回転ジャンプを成功させているが、ロングプログラムでは4回転は飛ばないと決めたらしい。 それは、4回転で転ぶより、3回転を綺麗に成功させるほうが、今の採点方式では高得点を獲得できるから。 これはトリノオリンピックで金メダルをとった荒川静香と全く同じ決断をとったことになる。 彼女は他のスケーターが、なんらかの小さなミスを犯したのを見て、本来なら3回転・3回転・3回転のコンピネーションを飛ぶつもりだったが、転ぶ危険性を避けるために、確実な3回転・2回転・2回転に切り替えたという。 そして成功させて金メダルをとった。
採点方式には、このジャンプを飛べば何点で、このステップ・シークエンスは何点、またジャンプで転んだら1点減点があり、織田信成のように途中でプログラムを中断した場合は2点減点と決められている。 だが、それぞれにはGOE(Grade of Execution) と言う得点がついてくる。 同じジャンプを飛んで無事に着氷したとすれば、そのジャンプに対する基本得点の上に、『どんな具合で演技したか』と言う得点なので、まったく同じ4回転ジャンプの着地をしても、基本のジャンプとGOE得点がかぶさるために、結局2つのジャンプの得点が異なることになる。 いかに高く飛んだか、そのジャンプではどれだけの氷上範囲をカバーしたか、着地はスムーズだったか、空中では傾いては居なかったかなどの得点が加算させることになる。
例えば中野友加里のジャンプを見てみよう。 彼女がジャンプする時、軸足でない方の脚が、軸足にまといつくような形で彼女はジャンプする。 アメリカのコメンテーターは、その余分なスイングをする膝から先の脚が目障りで、芸術点を失うだろうとコメントしてたことがある。 伊藤みどりの脚もほとんど同じ形で、着地する脚にまとわりつく形で飛ぶ。 浅田真央や他のスケーターは、両足が綺麗に伸びて、回転が締まっている。 ようするGOE得点とは、『どういう形で』そのジャンプ、スパイラル、スピンなどをひねり出せたかと言う得点。 プルシェンコはGOEでかなり点を失ったことになる。 確かに4回転は飛んだけど、着氷が不安定だったし、また他のジャンプでも空中で傾いてるのに、必死こいてむりやり着氷させてるジャンプがいくつもあった。
4回転ジャンプを飛べなかったら金メダルの権利は無いのか? そうじゃないと思う。 ジャンプだけでなく、全体的なスケートが金メダルにはふさわしい。
1992年アルバートビルでのオリンピックを思い出す。 あの時アメリカのクリスティ・ヤマグチがトリプルアクセルを成功させた伊藤みどりを抜いて金メダルをとった。 インタビューで、『トリプルアクセル無しでの金メダルをどう思うか?』なんて聞くアナウンサーが居たけど、彼女の答えは、『フィギュアスケートはジャンプだけのスポーツでは無いと思います』ってな答えだった。 伊藤みどりは最初のトリプルアクセルに失敗し、プログラム後半になって、再度チャレンジしてみた。 そして見事成功させた。 その時の解説のスコット・ハミルトンの言葉がとても印象に残ってる。 『What a gutsy performance!』 プログラムも後半で、脚も疲れているのに、それでもチャレンジした根性に敬意をはらっていた。 伊藤みどりは当時、『Flying woman』と呼ばれていたけれど、実際彼女はジャンプとジャンプの間のつなぎが出来ないスケーターだったからなぁ・・・
てなわけで、これが私の男子フィギュアスケート結果に対する意見でした。 今晩はApolo Anton Ohno の1000mショートトラックのファイナルでした。 銅メダル獲得。 この話はまた次に。
目指せ! 犬猫殺処分ゼロ!
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